これ何?「銀塩(フィルム)カメラの時代」
「ニコマートFTN」
「ニコマートFTN」 は、60年代を代表する日本光学工業(現ニコン)の
フィルム一眼レフカメラです。
「ニコマート」と言う名前の由来は、ニコンのレンズ、
つまり「ニッコールレンズを使える仲間」と言う意味の様です。
このニコマートの上位機種には、有名な「ニコンF」がありました。
この「ニコンF」用の豊富な交換レンズ群が使用出来る事が大きな魅力でした。
「ニコンF」よりは安価なボディ(カメラ本体)ですが、
ニコマートが発売された1968年の大学卒の初任給は約30,000円で
したが、「ニコマートFTN」は定価が60,000円もしました。
当時こんな高価なものを、どのように金を工面して購入したのかは
全く覚えていません。
135mmの望遠レンズを用いて、芝居等の撮影をしていた頃が
想いおこされます。
シャッタースピード、絞り、フイルム感度、撮影距離等を自身で設定し
撮影していました。
現在は、デジタルカメラ全盛の時代で、露出は自動、オートフォーカス、
撮影シーンの選択も自動、撮影後の露出補正や加工も簡単にできます。
何だか面白みがありません。
近年、写真撮影が極端に少なくなったのは、このせいかもしれません。
昨今のデジタルカメラは、どうも好きになれません。
デジタルカメラは、10枚でも20枚でも、バシャバシャ撮って
その中から良いものを選べばいいのですが、フィルムカメラは
1枚、1枚が勝負です(フィルム代もばかにならない)。
出会い頭の「一発勝負」が好きな私には、デジタルカメラは
なぜか向いていない様な気がしています。
最近のデジタルカメラは、誰でもキレイな写真が撮れることは
間違いありませんが、ただ単に「キレイ」と言うだけで、
何かが足りない気がしています。
「何か」とは何なんでしょうか?
「キレイな写真」と「感動できる写真」の違いなのでしょうか。
わかりません。
寫眞機に 寫せぬ姿 雪女郎