爺々 寝た?(時事ネタ)

爺々ネタ 等を気が向いたときに~

いまさら何!

  「今じゃない、9月入学

  なぜ今「9月入学」論が出るのでしょうか?

   (収まったようですが………)

【結論】

 ①「9月入学」を行おうとする場合は、まず大学から始めるべし。

 ②未就学児童にも影響の出る義務教育を含めた「9月入学」は見送るべし。

 ③「新型コロナによる授業の遅れを是正し、教育格差をなくすために

  9月入学を」との論拠は成り立たない。

 

【結論理由】

 どこかの知事が、新型コロナの影響で、授業時間が減ったので

その帳尻合わせをするために、苦肉の思い付きで言ったのでは

ないのでしょうか。

 本当に細部まで検討して発言したとは、思われません。

 

 これに同調する知事が多いことにも驚愕します。

「もともと9月入学論者です」、「緊急事態の今が変えるチャンス」

グローバル化を推進すべき」 などの発言があったようです。

 

9月入学論者の主張は、

  ①国際化、グローバル化にあわせる

  ②他の欧米諸国等は、入学は9月

  ③留学や、優秀な人材が世界から集まる

 

 国際化、グローバル化が第一と言うなら、

  第一言語を「英語」に、

  第二言語を「日本語」、「中国語」等にしたら如何でしょうか?

 この方が、根本的な「国際化・グローバル化」を図る事が出来ますよ。

 (全く意味をなさない無謀な変革とは思いますが…あえて…)

 

 日本の大学(大学と専修学校)については、学校教育法施行規則に

「学年の始期及び終期は学長が定める」と規定されています。

 「国際化・グローバル化」が必要と主張するなら、まず大学から

9月入学を始めれば良いことです。

 大学の学長が決めれば済むことなので、9月入学論者が言う

「国際化、グローバル化」は大学では簡単に実践出来ます。

 

 未就学児童まで影響の出る義務教育を含めた「9月入学」など、

現時点では検討すべき内容ではありません。

 

 世界標準と言われるものをなぜ良しとするのでしょうか?

日本式の方が良い場合も多々ありますよ。

(日本式の方が良いと分かれば、逆に世界が日本についてきます。)

世界標準(ただ単に数が多いだけ)をなぜ良しとするのでしょうか。

 ただ単に「国際化・グローバル化」と言いたいだけなのでしょうか。

 

 どうしても変更しなければならない明確な理由を示し、保護者や関係者の

意見を十分踏まえて、初めて検討にかかれる内容だと考えられます。

 拙速な議論などで結論が出せる様な代物ではありません。

 

 ましてや、「新型コロナによる授業の遅れを是正し、教育格差をなくすため」

などと言う方々がおられますが、全くの論外です。

 

 今現に出ている格差を、「9月新学期同時スタート」とすることで、

なぜ教育格差が是正できるのでしょうか?(まさにミラクル)

 

 机上の理論だけで事を進めようとしてもダメです。

文科省もこのような事を議論するより、他に議論すべき事項は山積している

はずですが……

 

 国際経済においては、中国のあとは、インドの時代が予想されています。

 そうなったら、今度は、インドの入学時期に合わせますか?

インドの入学は、は4月~7月ごろで、地域により違いがある様です。

 

 日本のように厳粛な入学式や始業式をする国はあまりなく、簡単な手続きや

パーティーだけという場合が多いようです。

(ここもグローバル化と言うことで、入学式・卒業式もやめますか?)

 

* 桜満開 孫の瞳と校門と

  新入生 入る教室 伏し目がち

  入学式 隣の席の空疎なる

   (2020.05.23 moai291)