「古くて新しい歌」
「情熱の薔薇」
THE BLUE HEARTSの「情熱の薔薇」を久しぶりに聴きました。
当時(1990年頃)は、この歌のメロディーやリズムはイイナと
思って聴いていました。
しかし、ボーカルの甲本ヒロト氏は、歌唱力はあるけれど、
何か「ドハデ」な動きが目障りで、この歌の歌詞については
あまり心に届いていませんでした。
この人の「ドハデ」な動きは、何かのお薬をやっているかの様な
印象もあり、あまり好きにはなれませんでした。
最近この歌がラジオで流れていたので、それとなく聴いていました。
映像がないので、ボーカルの「ドハデ」な動きが見えないこともあり、
歌詞だけが素直に入ってきました。
するとどうでしょう。
何という素晴らしい歌詞なのでしょうか。
分かりやすくもあり、奥が深く、宗教的な意味さえも感じさせる内容です。
(年寄りは、すぐに感動するから、「ヤ」になっちゃう。)
【歌詞】:甲本ヒロト
永遠なのか本当か 時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない そんな物あるだろうか
見てきた事や聞いた事 いままで覚えた全部
でたらめだったら面白い そんな気持ち分かるでしょう
まるで仏教の「無」の思想にも通じるものがあるような気がしています。
ボーカルの甲本ヒロト氏は、歌詞の意味を問われたとき、
「聴いた人が感じたことがすべて」というような事を言っています。
若いころに、もう少し本気で生演奏(ライブ)でも聴いていおけば
良かったのにな~ と、今頃後悔しています。
まさに、「古くて新しい歌」だと思います。
この曲のタイトル「情熱の薔薇」は、一見陳腐に見えます。
なんだか安物のラブソングのタイトルみたいに思えます。
しかし、ここは「薔薇」でなければならないと思います。
そして、「情熱」でなけらばならないのです。
「薔薇」とは?、「情熱」とは?を突き詰めて、この歌詞を理解すれば
おのずと答えが出てくるものと思われます。
答えは、
【歌詞】の続き、
答えはきっと奥の方 心のずっと奥の方
涙はそこからやってくる 心のずっと奥の方
情熱の真っ赤な薔薇を 胸に咲かせよう
花瓶に水をあげましょう 心のずっと奥の方
です。
だからこそ、「情熱の薔薇」なのです。
(ウーン、分かったような、分からないような~)
とにかく個々人でそれなりに感じ取れば良いと言う
ことだと思います。
1985年に東京で結成されて、1987年にメジャーデビュー、
1995年に解散。